Binanceレバレッジ取引の特徴や利用するメリット・注意点を解説

Binanceのレバレッジ取引について解説

Binanceのレバレッジ取引は高いレバレッジをかけて取引できるため非常に人気があります。

また、取り扱い通貨も多く、特にマイナーなコインの取り扱いが充実しているため、価格が高騰するのを見込んでレバレッジ取引をする人も多いです。

この記事では、そんなBinanceのレバレッジ取引についてご紹介します。

レバレッジ取引ができるようになると利益は一気に増えるので是非押さえておきましょう!

Binanceの評判や特徴など詳しい情報については、「Binance(バイナンス)とは?評判や利用者の口コミを紹介」でまとめているので、併せて参考にしてみてください。

目次

レバレッジ取引とは

レバレッジ取引とは
実際に仮想通貨を売買するのではなく、建玉を売買する証拠金取引でレバレッジをかけて取引することです。

※証拠金…取引所に担保として預けるお金
※建玉…決済していない契約
※レバレッジ…直訳すると「テコの原理」で、少ない資金で大金を動かす仕組み

レバレッジ取引では、最初に証拠金を預け、それにレバレッジをかけて少ない資金で大きな利益を狙います!
レバレッジの図解

ちなみに、ベースは証拠金取引ですので、買い注文だけでなく売り注文(空売り)もできます。

レバレッジ取引は、現物取引よりも断然稼ぎやすいという特徴があります。

ただし、レバレッジをかければかけるほど証拠金を一定以上の割合で保つ必要があります。

含み損が大きくなると証拠金も少なくなりますので、そのまま一定の割合を超えるとロスカット(強制決済)されてしまい、資金はなくなります。

レバレッジ取引のメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。

レバレッジ取引のメリット
  • 買い・売りの両方で利益が出せる
  • 少ない資金でも大きな利益が狙える
レバレッジ取引のデメリット
  • 証拠金を意識する必要がある
  • 利益が大きくなる分損失も大きくなりやすい
  • ロスカットのリスクがある

Binanceの証拠金取引のルール

Binanceレバレッジ取引のルール

証拠金取引ではよくわからないままレバレッジをかけて取引していると、価格の急変した際にあっという間に資金がなくなってしまいます。

正しい取引ルールを知っていることで不測の事態にも冷静に対処することができ、証拠金取引のリスクを極限まで低くすることができますので、ここでは取引のルールをご紹介します。

Binanceの証拠金取引で知っておくべきルールは以下の通りです。

それぞれ詳しく解説します!

クロスマージンと分離マージン

クロスマージンとは
口座残高のすべてを証拠金として使用する機能のことです。

損失が大きくなると証拠金が減り、ロスカットのリスクが高まりますが、クロスマージンであれば口座残高から自動的に証拠金が補充されます。

要するに、ロスカットのリスクを少なくすることができるのです!

一方、分離マージンは口座残高と証拠金と分離させる機能です。

分離マージンだと証拠金が減っても自動的に補充されることはありません。そのため、ロスカットされる可能性があります。ただ、ロスカットになっても口座残高は残ります。

クロスマージンと分離マージンをまとめると次のようになります。

クロスマージン分離マージン
証拠金の補充自動なし
ロスカットのリスク少ない通常
ロスカット後全資金を失う証拠金は失うが口座残高は残る

Binanceの証拠金取引ではクロスマージンと分離マージンを選択することができます。

レバレッジ

おさらいですが、レバレッジとは、預けた証拠金よりも大きな金額で取引できる機能のことです。

Binanceの証拠金取引でもレバレッジが利用できますが、その倍率は通貨ペアやクロスマージン・分離マージンによって異なります。

また、レバレッジは固定されており、選択することはできません。

これはどういうことか言うと、証拠金取引=最大レバレッジで取引=借入が必須 ということです。

借入モードと返済モード

Binanceでは、資金が足りなくなった際に借入モードを利用してBinanceから借入をすることができます。

借入できる資金は口座の資金量によって異なり、取引で資金が足りなくなった場合に自動で補充されます。

例えば、口座に1BTCを振込んで借入モードを使ってBTCの注文をした場合、この注文では最大2BTC(3:1)の借入ができるようになります。

これはその名の通り「借金」ですし、借入をした場合は利息が発生しますので、額によっては返済が大変なことになりますので注意しましょう。

ちなみに、BTCを借入した場合は借入額の0.05%が1日の利息になります!

ただ、これには「返済モード」という救済策的なものもあり、返済モードでは取引で得た利益を自動的に返済に充てることができます。

返済モード

返済モードでは借入資金よりも先に利息が返済される仕組みになっていて、取引終了時に返済資金が不足している場合は手動で返済する必要があります。

Binanceの証拠金取引は、注文の際に借入、決済の際に返済を行うシステムになっていますので、借入モードと返済モードの仕組みはしっかりと覚えておきましょう。

マージンレベルとマージンコール

マージンレベルとは
取引のリスクレベルを判断する指標です。

マージンレベルが一定値を超えるとマージンコールが発信され、ユーザーにリスクを警告します。

マージンコールは以下の計算式に基づいて算出されたマージンレベルに従って発せられます。

マージンレベル=合計資産 ÷(借入額+利子額)

また、リスクが高くなると段階的に利用制限がかかります。そして、ロスカットが最終段階です。

マージンレベルは取引画面で確認することができますよ!

精算(ロスカット)

Binanceにはロスカット機能があります。

ロスカットとは

ロスカットになるタイミングは以下の通りです。

ロスカットされるタイミング
  • レバレッジ3倍の通貨ペア→マージンレベル1.1以下
  • レバレッジ5倍の通貨ペア→マージンレベル1.05以下

ロスカットになるとポジションが強制的に精算され、すべての資産が利息と返済に回されます。

もし、返済資金が不足している場合は別途手動での返済が必要です。

Binanceのレバレッジ取引の種類

Binanceレバレッジ取引の種類

Binanceには、以下の2種類のレバレッジ取引があります。

レバレッジ取引の種類

この2つは「最大レバレッジ数」と「ポジションを保有できる期間」が異なります。

それぞれ詳しく解説します!

マージントレード

マージントレードは現物を信用取引のルールで売買します。

要するに、Binanceにお金を借りた状態で行う取引です。

マージントレードのレバレッジ倍数は通貨により異なり、取引画面の通貨ペア横に記載されているので確認してみましょう。

先物取引

先物取引では最大レバレッジを利用できます。

ただし、すべての通貨ペアで最大倍率のレバレッジをかけれるわけではなく、最大倍率のレバレッジをかけられるのはBTC/USDTペアのみです。

他通貨ペアはそれ以下に設定されていますので、勘違いしないようにしましょう。

先物取引はさらに「USD-M先物(永久先物取引)」と「Coin-M先物(四半期先物取引)」に分けられており、それぞれの取引条件は以下の通りです。

USD-M先物(永久先物取引)Coin-M先物(四半期先物取引)
保有期限永久(期限なし)四半期
証拠金USDT各仮想通貨
メイカー(指値注文)手数料~0.02%0.015%
テイカー(成行注文)手数料~0.04%~0.04%
保有期限が設定されている分、Coin-M先物のほうが手数料が安めに設定されています!

レバレッジ取引手数料について

Binanceのレバレッジ取引手数料は、取引種類によって以下のように異なっています。

スクロールできます
マージントレード先物取引(Coin-M)先物取引(USD-M)
メイカー(指値注文)手数料0.1%0.015%0.02%
テイカー(成行注文)手数料0.1%0.04%0.04%

Binanceでは、独自トークン「BNB」を証拠金として利用することもでき、その際にはアカウントレベルがアップするごとに手数料が安くなっていくシステムが採用されます。

なお、Binanceの手数料については、以下の記事で詳しく解説しています。

Binanceでレバレッジ取引をおこなうメリット

Binanceレバレッジ取引のメリット

続いて、Binanceでレバレッジ取引をするメリットについても見ていきましょう。

Binanceでレバレッジ取引をするメリットとしては以下のようなことが挙げられます。

それぞれ詳しく解説します!

少ない資金で大きな利益を狙える

Binanceのレバレッジ取引の最大の魅力はやはり高倍率のレバレッジをかけることができる点です。

レバレッジ倍率が高いと少額資金でも大きな金額のポジションを保有することができます。

仮想通貨はボラティリティが高いですが、それに加えて、レバレッジをかけると読み通りの値動きとなった際には、通常取引の何十倍、何百倍もの利益を手にすることができます。

ただし、高レバレッジ取引にはポジション保有量に制限があることは忘れないようにしましょう。

約定しやすく取引コストを抑えられる

Binanceは流動性が高く、そのために約定しやすいので、取引コストが安く抑えられるという特徴があります。

取引高が多いと流動性が極めて高くなります。それに伴い、他の取引所と比較しスプレッドが狭くなっています。

BTCUSDのスプレッドは約0.01ドル(1円)と圧倒的に狭いです。

また、流動性が高いと、買い板・売り板ともに厚く、チャートが飛んだり長いヒゲができりたりすることが少なく、約定しやすいです。

ゼロカットシステムが利用できる

レバレッジ取引は追証が怖いですよね。

追証とは
保有ポジションの逆方向に大きく値動きが起きた際、証拠金以上に損失が出てしまうことにより追加のお金が必要になることです。

追証って要は借金だよね!
そうだね!

しかし、Binanceのレバレッジ取引には「ゼロカットシステム」が採用されていますので、追証の心配はありません。

本来、証拠金がゼロになった時点でポジションは強制的に決済(ロスカット)されます。

しかし、ゼロカットシステムでは、証拠金以上の損失が出てしまった際には取引所側が負担するといった仕組みになっています

マージントレードでもこの機能は適用されますので、資金はなくなりますが、一回の取引で借金を抱える心配はありません。

追加で証拠金を補填する必要がないのはメンタル的に嬉しいね!
この機能のおかげで思い切った取引を行うことができるという人も多いでしょう!

Binanceでレバレッジ取引をおこなう際の注意点

Binanceレバレッジ取引の注意点

Binanceでレバレッジ取引をおこなう際に注意しておかなければならないのは、資金調達手数料が発生するということです。

資金調達手数料とは
「永久先物市場」と「現物価格」との差に関するスワップ手数料のことで、先物価格と現物価格との価格乖離を収束させる目的で設定されています。

Binanceのレバレッジ取引には、取引手数料とは別に、以下の時間に毎日資金調達手数料が発生します。

  • 午前1時
  • 午前9時
  • 午後5時

保有しているポジションによっては利益となりますが、手数料を払い続けることになる場合もありますので、資金調達手数料のことは意識しておいたほうがいいでしょう。

まとめ

Binanceのレバレッジ取引について解説しましたが、いかがだったでしょうか?

最後に、この記事の要点をおさらいしておきましょう。

要点おさらい
  • 仮想通貨ごとにレバレッジ倍率は固定されている
  • 最大倍率のレバレッジ倍率を掛けられるのはBTC/USDTペアのみ
  • Binanceのレバレッジ取引では資金調達手数料が発生する
  • ゼロカットシステムがあるので追証は発生しない

本来、レバレッジ取引は証拠金以上の損失を出す危険のあるハイリスク・ハイリターンな取引方法です。

ただ、Binanceにはゼロカットシステムがあるので、比較的安全に高い利益をあげることができるようになっています

上手く活用できれば現物より効率的に稼ぐことができるのでしっかり押さえておきましょう!

なお、レバレッジ取引ができる仮想通貨取引所についてまとめた記事もご用意しているので、気になる方は以下の記事を参考にしてみてください。

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