itBit(イットビット)は、2013年にアメリカで運営を開始した海外仮想通貨取引所です。
アメリカでは、アメリカで唯一認可されている取引所として知られており、サービス内容も優れていますが、日本ではあまり知られていません。
itBitの取扱通貨数は11種類と少なめですが、ビットコインやイーサリアムなどの主要な通貨は利用できます。
この記事では、そんなitBitについて詳しく解説していきます。
itBit(イットビット)とは
まずは、itBitの概要情報をまとめました。
取扱銘柄数 | 11種類 |
取引手数料 | Maker:無料 Taker:0.20% |
入金手数料 | 無料 |
出金・送金手数料 | 0.000047BTC |
レバレッジ取引 | なし |
日本語対応 | なし |
Takerでの取引では、利用するほど取引手数料が安くなるシステムを採用しています。
また、itBitは日本語に対応していないので、使用する際はGoogleChromeやアプリなどの翻訳機能が必要です。
全体的に認知度が低いために日本では情報が収集しにくく、そのために、itBitを利用すること自体にはあまりメリットはありませんが、他の海外取引所の機能やサービスを検討する際に比較対象として知っておくのは有益だと思いますので、ご紹介します。
itBitのメリット
itBitのメリットには以下のようなものがあります。
法的にBitcoinの取引所として許可されている
itBitは、2020年12月に最高の銀行規制当局である「米国通貨監督庁」からBitcoinの取引所として初めて法的に許可された取引所です。
このライセンスは、銀行が取得するレベルの厳しい審査をクリアすることが条件になっています。
itBitは米国通貨監督庁から初めて承認を受けただけでなく、2012年設立と歴史もありますので信頼できる取引所だと言えるでしょう。
セキュリティが厳重である
itBitは、セキュリティ対策が非常にしっかりとしています。
具体的には、itBitには相場が不正に操作されないように、最新のブロックチェーン監視システムが導入されています。
実際におこなわれているセキュリティ対策は、以下のとおりです。
- コールドウォレットを採用
- 2段階認証の採用
利用するほど手数料が安くなる
itBitでは、30日間の利用額が多いほど取引手数料が安くなるというシステムを採用しています。
itBitの取引手数料には「Maker」と「Taker」の2種類があります。
- 売り手が見つかるまで待つ必要があるので注文後すぐに約定されない
- 取引手数料が無料
- 注文後すぐに約定する
- 30日間の取引量が多いほど手数料が安くなる
約定までのスピードを重視しながら大量に取引したいならTakerがおすすめです。
ただし、itBitは仮想通貨取引所としては珍しくリベートシステムを導入しています。
Maker注文では、すべての取引において3bps(ベーシスポイント)を獲得できる仕組みです。
ポイントは法定通貨に交換して入金できます。
こちらも取引するほどお得になる仕組みになっているので、たくさん取引する人には嬉しい要素と言えますね。
口座開設条件が厳しいだけに安全
itBitでは登録する際に本人確認登録する必要があります。
ただし、安全性は非常に高いです。
ちなみに、itBitはニューヨークの金融当局の監視下にあるため、相場を不正に操作できない仕組みになっています。
これもユーザー側には大きな安心材料となるでしょう。
itBitのデメリット
itBitには以下のようなデメリットがあります。
日本語には非対応
itBitは日本語に対応していませんので、公式サイトや問い合わせはすべて外国語で行う必要があります。
itBitが対応しているのは、英語と中国語のみです。
これらの言語が分からない人は、サイトを利用する際にGoogle Chromeやアプリでの翻訳機能を使う必要があります。
また、日本語で検索しても情報がほとんど出てこない状況ですので、外国語が苦手な人には非常に使い勝手が悪いでしょう。
登録が面倒である
ほかの海外取引所は口座開設の際、メールアドレスや電話番号を登録するだけでよかったりもしますが、itBitは登録までの手順が多いです。
itBitでは以下の手順で登録する必要があります。
- メールアドレスを入力して登録する
- 2段階認証を設定する
- 本人確認をする
多くの海外取引所は「メールアドレス」と「パスワード」の登録のみ必須で、2段階認証も任意だったりします。
それに対して、itBitは「2段階認証」と「本人確認」も必要ですので、面倒だと感じる人もいるでしょう。
取り扱い通貨が少ない
itBitで取りあつかっている通貨は11種類のみです。
他の取引所と取り扱い通貨を比較すると、少なさが分かると思います。
- Binance(バイナンス):600種類以上
- Kraken(クラーケン):161種類
- itBit(イットビット):11種類
itBitが取り扱っている通貨は少ないですが、主要な通貨は利用できます。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ライトコイン(LTC)
- Aave(AAVE)
- ユニスワップ(UNI)
- チェーンリンク(LINK)
- ポリゴン(MATIC)
- パクソスゴールド(PAXG)
- BinanceUSD(BUSD)
- USDP Stablecoin(USDP)
別の見方をすれば、itBitは取り扱い通貨を厳選しているとも取れます。
実際、仮想通貨の中でも一定以上の価値が認められているものばかりです。
itBitの口コミ・評判
itBitに関する口コミを調べたところ、日本語でなされているものはほとんど見つかりませんでした。
Paxosって元itBitなんだな
— 睡眠投資 (@5L33pm0r3) November 14, 2022
PayPalやBofAも使ってるし、流石に大丈夫だろ
仮想通貨取引所「セキュリティランキング」TOP100
— こより (@vc_koyori) January 26, 2019
1. Kraken
2. Coinbase Pro
3. Binance
4. BitMEX
5. itBit
以下、国内取引所まとめ
15. BitFlyer
58. Liquid
61. BTCBOX
67. Bitbank
99. Coincheck
100. Zaif
ハッキング被害を受けたCCとZaifは最下位。https://t.co/rX8xQn90LT
そもそも日本人ユーザーが少ないのでこれは納得ですが、仮想通貨取引においては口コミも重要な情報ですので、情報収集を日本語のものに限定して行っている人には、itBitは不向きでしょう。
疑問点が出てきた場合は、海外のサイトも利用するか、自力で解決する必要がありますので、仮想通貨取引に慣れていない人にとってはかなりハードルが高いと思われます。
まとめ
itBitについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
最後にもう一度、itBitの魅力をおさらいしておきましょう。
- 法的にBitcoinの取引所として許可されている
- セキュリティが厳重である
- 利用するほど手数料が安くなる
- 口座開設条件が厳しいだけに安全
先ほどもお話ししたとおり、itBitは知名度も低く情報収集もしづらいので好んで利用するメリットはないでしょう。
今後、サービス内容が改変されて注目度が上がってきたら検討するのがおすすめです。
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