OKXは、Binanceやhuobiに並ぶ中国を代表する仮想通貨取引所の1つです。
もともとは中国に拠点を置いていましたが、仮想通貨に対する規制強化により香港に移転し、現在ではセイシェル共和国を本拠地にしています。
また、世界各国でサービスを展開しており、スポット取引・デリバティブ取引の両方で世界トップクラスの評価を得ています。
この記事では、そんなOKXについて詳しく解説していきます。
OKXとは
まずはじめに、OKXの概要情報についてまとめました。
取引所名 | OKX(旧OKEx) |
運営会社 | Okex Fintech LLC. |
設立年 | 2017年 |
所在地 | セイシェル共和国 |
取引方法 | 現物取引 レバレッジ取引 資産運用サービス |
最大レバレッジ | 125倍 |
取引銘柄数 | 約529銘柄 |
取引手数料 | メイカー:0.08% テイカー:~0.1% |
入出金手数料 | 無料 |
日本語対応 | 無 |
スマホアプリ | 有 |
OKXの特徴
OKXには以下のような特徴があります。
流動性が高い
OKXは世界トップレベルの取引高を実現しているので一日の流通量も非常に多く、取引も安定して行われています。
流動性が高いということは、板取引でもマッチングしやすいということです。
さらに、価格も安定しやすい傾向にあるため、希望価格で取引ができる可能性が高いといえます。
口座開設が簡単である
仮想通貨取引所では、基本的にKYCと呼ばれる顧客確認が必要です。
しかし、OKXではKYCは必須ではないため、口座開設するだけなら3分程度で完了します。
手数料が比較的安い
OKXでは入金手数料が無料です。
最も特徴的なのは取引手数料で、OKBの保有量と30日間の合計取引量、資産残高によって手数料体系が変わります。
具体的に説明するとおおよそ以下のようになります。
メイカー最低手数料 | メイカー最高手数料 | テイカー最低手数料 | テイカー最高手数料 | |
現物取引 | -0.03% | 0.08% | 0.02% | 0.10% |
先物取引 | -0.01% | 0.02% | 0.02% | 0.05% |
パーペチュアル | -0.03% | 0.02% | 0.02% | 0.07% |
オプション取引 | -0.01% | 0.02% | 0.02% | 0.05% |
取引する仮想通貨の種類によって異なりますが、それでも現物取引の場合、他の取引所と比較するとOKXは比較的安い設定となっていることが分かります。
メイカー | テイカー | |
Binance | 0.02%~0.1% | 0.04%~0.1% |
Bybit | 0.10% | 0.10% |
Bitget | 0.20% | 0.20% |
セキュリティレベルが高い
OKXのセキュリティは強固で、以下のように複数のセキュリティを組み合わせて対策を実施しています。
- コールドウォレットの採用
- ログイン時の二段階認証を実施
- アカウントロック
- ファンザパスワードの設定
- アンチフィッシング設定
ご覧のとおり、不正なアクセスに対してはインターネットから切り離されたコールドウォレットで資産を管理し、ログイン時には二段階認証を行っています。
また、ハッキング対策としては、一定回数パスワードを間違えた場合はアカウントをロックし、独自のファンザパスワードを設定するようになっています。
あらかじめ任意のコードを設定しておくと、公式サイトからのメールには設定したコードが記載されるので、フィッシング詐欺を防ぐことができるという仕組みになっています。
OKXを利用するメリット
OKXには以下のような魅力があります。
取扱通貨の種類が豊富
OKXでは、現在600種類以上の仮想通貨が取引できます。
100種類くらいなら海外取引所では珍しくありませんが、600種類というのは群を抜いて多く、アルトコインの中でも時価総額の低い草コインの取り扱いが豊富です。
草コインは安価であるため、投資する際に高いレバレッジをかけなくても数十倍~数百倍のリターンを得られる可能性もあります。
もちろん、BTC(ビットコイン)やETH(イーサリアム)、XLM(ステラルーメン)やFTM(ファントム)といった日本国内の取引所で取り扱う通貨も売買できますので、他の取引所でトレードをしていた場合、送金も簡単です。
OKXでは随時通貨ペアの見直しがなされ、新規の取り扱いも毎月のように増えています。
ただし、廃止されてしまった取引ペアもありますので、マイナーな通貨で取引量が少ない通貨については売買できなくなる可能性もあるので注意しましょう。
最大125倍のレバレッジ取引が可能
後ほど、ステーキングなどにも触れますが、OKXでは取引方法も多種多様で、現物取引以外にも以下のような取引方法に対応しています。
- 現物取引
- 証拠金取引
- 先物取引
- オプション取引
- パーペチュアル取引
証拠金取引やパーペチュアル取引では、レバレッジをかけた取引ができますので、少ない資金でも大きな金額を取引できます。また、相場の上昇局面だけではなく下落局面でも利益を狙えます。
OKXでは最大125倍までレバレッジを適用してパーペチュアル取引をすることができます。
なお、適用可能な最大レバレッジは取引金額に応じて段階的に変わります。
証拠金取引においては、通貨の価格が変動すると証拠金が増減します。
ゼロカットシステムを採用している
OKXではゼロカットシステムを採用しているため、仮にレバレッジを最大までかけて取引していて予想を外しても、預け入れた証拠金以上の損失を抱える心配はありません。
ロスカットの意味に関しては下図をご参照ください。
ただし、仮想通貨はボラティリティが高い投資対象です。
そのため、少しの値動きで損益が大きく変わる可能性があります。
定期的にIEOを実施している
ICO(Initial Coin Offering)と違い、取引所における審査をクリアした通貨が販売されるため、ある程度の信頼性が担保された状態でユーザーが通貨を購入できるのが特徴です。
OKXでは、「OK JumpStart」と呼ばれるプラットフォームで定期的にIEOが実施されています。
参加するには以下の条件を満たす必要があります。
- レベル2以上のKYCが終了している
- 独自トークンOKBを最低500枚、7日間以上保有している
多様な投資方法が提供されている
OKXでは通貨の取引意外にも以下のような投資方法が提供されており、目的に応じて資金を増やせる仕組みがあります。
- ステーキング
- ローン
- セービング
- 二重資産マイニング
OKXでは、BTC(ビットコイン)やETH(イーサリアム)などメジャーな通貨やUSDT(テザー)のようなステーブルコインだけではなく様々な通貨に対応しています。
独自トークンの使い勝手が良い
OKXでは独自トークン「OKB」を発行しています。
OKBを保有していると取引手数料の割引が受けられたり、IEOで有利になるといったメリットがあります。
OKBの発行枚数の上限は10億枚で、60%が一般ユーザー向けに、残りがOKXをはじめとする運営側に供給されています。
運営側が保有しているOKBについては一定期間の「ロックアップ」が定められているため、自由に売買はできませんし定期的にバーンを行うことで通貨の価値を維持しています。
OKBは2021年1月1日の段階では1OKB=約800円でしたが、2023年3月現在では1OKB=6,037円まで値上がりしており、今後の値動きにも目が離せない通貨の一つです。
24時間365日年中無休のオンラインサポート
OKXでは、24時間365日対応のオンラインサポートが用意されています。
問い合わせは、公式サイトからメールまたはチャットで行います。
よくある質問についてはあらかじめヘルプセンターにまとめられていますので、サポートに問い合わせる前に解決するかもしれませんので、そちらも活用しましょう。
スマホアプリの評判が高い
OKXではスマホ専用のアプリをリリースしています。
インターフェースがシンプルで、動作も早く、多くのユーザーから高い評価を受けています。
また、2023年にOKX Web3ウォレットが登場し、NFTの管理やさまざまなdAppsへの接続がスマホアプリで行えるようになりました。
OKXを利用するデメリット
デメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。
日本語や日本円入金に対応していない
OKXの公式サイトは日本語に対応していません。
メリットで紹介しましたが、カスタマーサービスも英語やその他の外国語での対応となりますので、日本語以外の言語が苦手という場合は「使いずらい」と感じるでしょう。
ただ、こちらに関しては、Goodle翻訳やDeepLなどの翻訳ソフトを使えば問題なく取引できるケースも多いです。
また、日本円による入金にも対応していないため、取引を開始する場合にはウォレットや国内の取引所を経由して仮想通貨を送金する必要があります。
原因や対処が明らかにされていないセキュリティトラブルがあった
OKXでは2020年10月に全てのユーザーの出金が停止されるという事件が起こりました。
公式発表によると、取引所のウォレットの秘密鍵を管理する従業員の一人が公安機関の調査を受けており、連絡が取れない状態になったため、認証作業に影響が出て、出金を停止したということになっています。
この問題では約1ヶ月近く出金できない状態が続き、大きな注目を集めました。
OKXはこの問題へのユーザー補償として、出金停止期間中の取引で発生した手数料を20%程度の還元や保有資産額に応じてキャッシュバックを実施しました。
そのため、セキュリティに関して不信感を抱いているユーザーはいるようです。
取引所が閉鎖されるリスクがある
中国では仮想通貨事業に関する規制が年々強化されています。
OKXは2017年10月に中国国内向けに展開していた取引所を閉鎖したという経緯もあるため、今後さらに規制が強化されれば取引所そのものが閉鎖されたり、サービスが大幅に制限されたりする可能性はあります。
これに関しては、各国政府の最新の動向をチェックする必要があります。
OKXの口コミ・評判
メリット・デメリットを理解したら、次は実際の口コミも確認していきましょう。
まずは、良い口コミから見てきましょう。
OKXの良い口コミ
Everdome(エバードーム)のステーキングが始まります!!
— ケイト@仮想通貨情報 (@ktsd_web_dr) February 22, 2022
経験上、ステーキングなどのDeFi関連のPJが始動すると、どの仮想通貨も価格が跳ね上がる傾向があるので $dome も同じくだと思います!
購入出来る取引所は「OKEx」ですので先手!
👇https://t.co/WeF17hZZW5 https://t.co/KJy88WKvGK
OKXのステーキングは年利が非常に高いと評判です。
最近の銀行預金は利率がどんどん下がっていますので、預金する代わりにOKXでステーキングをする人もいるようです。
仮想通貨は値下がりもしますので、そのリスクは考慮する必要がありますが、ステーキングした場合、投資している仮想通貨が値上がりすれば価値が上がるだけでなく、それに年利も加わるので大きな利益を手にすることができます。
こんばんは☺️
— マジョ☘️ラム (@catwomanX888) November 8, 2021
私はOKexをオススメします
日本ではOKCOINを運営していますから、バイナンスみたいにいつ使えなくなるという心配少ないですし、
OKBを送金活用できます😋
あと、何か困った際はtwitterのDMでサポートしてくれます(要英語ですが)
もうバイナンスは使わないので
kucoinと併用しています
OKXは日本ではOKCoin Japan(オーケーコイン・ジャパン)として展開しています。
こちらは日本の金融庁の認可を受けて運営しており、資産の保全体制やセキュリティなどについて金融庁が要求する基準を満たしています。
海外版のOKXはOKCoinジャパンとは別ですが、それでもセキュリティレベルが同等と考えていいでしょう。
先ほどご紹介した閉鎖リスクも、その兆候があれば国内のほうが把握しやすいでしょうから、その点でも安心といえます。
ビットコインは色んな記事を読み込んで知れば知るほど将来性が見えてくる。
— Oh, siri 🍑 (@xinjin0730) May 20, 2021
アルトコインはギャンブル感覚でハイリスクだがハイリターンが期待できる。
私は50:50でやってます。メジャーコインは日本の仮想通貨取引所で買って、アルトコインはすべてBinanceとOKExで保有しています。
最初のBTCやUSDTなどをOKXも含めた海外取引所で買うと、日本円入金ができない分高く付く場合があります。
一方、国内の取引所が扱っている仮想通貨はメジャーなものばかりですから、OKXやバイナンスなどの海外取引所を利用して売買すると幅広い取引ができます。
OKXの悪い口コミ
https://twitter.com/madamnan5387847/status/1519321889705185280?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1519321889705185280%7Ctwgr%5Ebcd3b0fc866f34c57abeda76e895b169006b9e64%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fmedia.coinback-crypto.com%2Fokx-reputationやはり、日本語表記がないのは日本人ユーザーにはデメリットのようですね。
ただ、慣れてくればやる作業は同じですので、自由なく使えるようになるとは思います。
https://twitter.com/uSWyMfHQsbrQ2v2/status/1456098794529980422?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1456098794529980422%7Ctwgr%5Ebcd3b0fc866f34c57abeda76e895b169006b9e64%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fmedia.coinback-crypto.com%2Fokx-reputation間違えて2段階認証を消してしまうと、ログインできなくなります。
この人の場合は、サポートの対応も悪かったようで解決できなかったようです。
OKXに関するよくある質問
最後にOKXに関してよく見かける質問にお答えまします。
OKXを日本人が利用するのは違法?
OKXを日本人が利用しても問題はありません。
日本人の中でも、海外の仮想通貨取引所を利用している人はたくさんいます。
OKXは海外の取引所ですし公式サイトも日本語に対応していないため、日本人のユーザーを対象にしていないように思えたりしますよね。
しかし、法律的には日本人が海外の取引所で仮想通貨取引を行うのを禁止するものはありません。
また、OKXはBinance(バイナンス)やBybit(バイビット)のように、金融庁から警告を受けているという事実もありません。
仮に、今後金融庁から警告が出されたとし、罰則対象となるのは業者側ですので、日本人ユーザーが罪に問われることはないでしょう。
OKXと日本の金融庁の関係は?
昨今、仮想通貨をめぐる規制が厳しくなってきていることもあり、日本の金融庁も認可していない海外の取引所には、迅速に取引を禁止するよう警告を発しています。
金融庁は「金融商品取引法及び資金決済に関する法律」に基づき、暗号資産取引に関するトラブルは積極的に確認を行っていますが、OKXは金融庁から警告や指摘を受けたことはありませんし、実は、金融庁は2020年3月にOKXを運営するOKグループの日本法人である「オーケーコイン・ジャパン」を仮想通貨交換業者として認可しています。
このことからも、現在金融庁との関係は悪くないといえるでしょう。
まとめ
OKXについて詳しく解説しましたが、いかがだったでしょうか?
最後にもう一度、OKXの魅力をおさらいしておきましょう。
- 取扱通貨の種類が豊富
- 最大125倍のレバレッジ取引が可能
- ゼロカットシステムを採用している
- 定期的にIEOを実施している
- 多様な投資方法が提供されている
- 独自トークンの使い勝手が良い
- 24時間365日年中無休のオンラインサポート
- スマホアプリの評判が高い
流石はBinanceやhoubiといった超大手と並ぶ仮想通貨取引所といったところですね。
これだけのメリットが多いOKXを利用する価値は十分あると言えますので、口座開設を済ませて少額から取引してみると良いでしょう。
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